<   2017年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

b0237279_14275118.jpg

数年前までは関西からミネラルショーに通っていた。
朝7時頃夜行バスを降りて、緊張しながらそのまま会場に向かう。
いつもミネラルショー前はかなり緊張するのだ。
少し早いので、公園で日向ぼっこしたり、ぶらぶらしたり、朝カフェしたり。
そのうち、いつの日だったか、ビッグイシューを売るおじさんが通り道に現れた。
新宿西口からハイアットリージェンシーに行くまでの京王プラザホテル道挟んで前あたり、住友ビルの前にいる。
ビッグイシューは、ロンドンで生まれたホームレス自立支援事業で、300円の雑誌を売って160円が販売者に入る仕組みだったと思う(今は350円/1冊)。
関西でもたまにビッグイシューを買ってたので、時間つぶしにどっかでビッグイシューを読もうかと思い立ち、購入したのがこのおっちゃん、吉澤さんだった。地元の話などを少ししたら、おっちゃんも西成(釜ヶ崎)にいたということで話が盛り上がり、時間をどこかで潰さなくても大丈夫になったのであった。ミネショ前の緊張が和らいでいた。それからおっちゃんを見かけたら「おっちゃん、おはよう!」と挨拶するようになった。ビッグイシューを買う時には、だいたい5分10分立ち話して、それからほっこりして会場に向かう。
いつもビッグイシューを買ったら、おまけで飴ちゃんをくれるのであるが、いつぞやは、「飴をあげるのを忘れた」と小走りに呼び止めてくれたっけ。

東京に越してきてからは、違うルートで通うため、おっちゃんの前を通ることがなくなった。

先日、用事で前を通りがかり、「おっちゃん、お久しぶり!」と声をかけた。
知人のブログにおっちゃんが載ってたよ、と言ったら、「おっちゃんはいろんなところに載ってる」と国内外の様々な新聞記事を見せてくれた。
色々な方の名刺をビデオテープとケースの間に挟んでいるのをちらっと見せてくれて、「某脳科学者とも飲み友達になったりね」と楽しげに喋っていた。
「東京は人が冷たいってみんな言うけど、そんなことはないよね。みんな温かい人ばっかでさ。」と。
私も本当にそう思う。人には恵まれているし、周りには冷たい人なんて一人もいない。
「ここに立ってたらいいことがいっぱいあるんだよ。」と笑っていた。
当たり前だがきっとおっちゃんにはおっちゃんの人生の色んな出来事が歴史になって今があるはずで、もしかしたら絶望的なこともあったのかもしれないけど、「いいことがいっぱいある」って笑って言える前向きさにハッとさせらえた。
「なんか私、今やさぐれてないかな・・・。」と。

ミネラル業界には全く関係のないおっちゃんだが、私のミネラル人生においての登場人物を考えてみたら外せない人物かな、と。
節目節目でふわっと現れては、ええ言葉を頂いて前向きになれるというか。

以前はバイトとして通っていて、その頃と今とでは、仕事の信頼も責任も全く違うし、色んな事が様変わりしていった。
はっきり言うて大変なことの方が多いから(ていうか、それを引き受けたのは自分です。)、以前のバイトだった時はラクやったな〜とか逃げたい気持ちで泣き言吐いたり、自分が本当にバカなんじゃないかと自己嫌悪に陥ったりもするし、たまに辛くて惨めな気持ちでいっぱいになる(契約を新しくしてもらえるよう打診しようって言ってずっと言い出せない自分が悪いのだ。)。
でも、結局は好きな仕事で好きな業界なんだけどね。

おっちゃんは変わらずにそこにいて笑って前向きだった。
私は自分の初心と周りへの感謝の気持ちを思い出したのであった。
b0237279_14275204.jpg



ビッグイシュー日本版
http://www.bigissue.jp/index.html

[PR]
by mandalaxsuper | 2017-01-20 12:30 | Comments(0)

憧れのハーバリスト

b0237279_11361393.jpg
私にはいつか会いたい憧れのハーバリストの方が3人いる。

熊井明子さん、前田京子さん、佐々木薫さん。

1:熊井明子さん

小学生の頃なので今から30数年前になるけど、少女漫画雑誌『なかよし』でポプリのことを書いていたのを見て超人がいると思った。
私は『りぼん』派で、隣に住む友達といつも交換して読んでいたのだが、この時ばかりはさすがに『なかよし』を買った。
確か付録にポプリを作る本みたいなのとか、ラベンダーのサシェみたいなのがあったように思う。
その監修が熊井明子さん。熊井さんの著書『愛のポプリ』を必死に開いて、ポプリの作り方を真似てみて、近所からバラの花びらをちぎってきては乾かしてみて、風で飛んで行ったり、ローズバドなるバラの蕾を見つけるのは当時なかなか至難の技で、怖いドーベルマンが3匹おる豪邸の門のとこにしかなくて、吠えられながらもピンポン押すのをどうしようかと考えあぐねたり。(外では友達と走りまくって遊ぶもポプリは私一人だけの楽しみであった。)
彼女の作り出す全てが美しい魔法で、私には真似のできない世界観を持っていた。

ラベンダー
ラベンダーなんて当時シャレオツな植物は私の住んでる地域になくって(まあシソぐらいやな)、ばあちゃんにねだって高島屋に行って、ラベンダーのハーブと精油を買ってもらった。それは小さな紫の米のような形相で神々しく青い香りを放っていた。
喜びいさんで帰ってきて、家にあるお皿にラベンダーを入れ、と言っても長屋住まいで小洒落た皿なんてないのだ。ばあちゃんに聞いて使ってもいい適当な器をお呼び出しし、それに入れたのだろうね。ラベンダーの精油を入れようとしたら、何をどうしたのか精油を畳にぶちまけてしまい、数日の間家中非常に臭くなり、「何しとんねん!アホか!!」と、えらいどやされたのであった・・・。
この状況と熊井明子さんの作り出す世界観の品の違いを見せつけられた。
失敗したラベンダーのおかげで熊井さんが紹介されていた富良野のラベンダー畑にいつか行ってみたい!とふんわりした思いはだんだん強くなり、思いながらもそのうち忘れて長年経って、最近思い出した次第である。

オレンジポマンダー
ラベンダーのポプリは諦めて、熊井さんが紹介するオレンジのポマンダー作りをやってみることにした。
オレンジにクローブをぶすぶすとブッ刺して飾るというクリスマスオーナメントなのだが、オレンジの中央部は十字に開けておいて、そこに綺麗なリボンをかけて、上から吊るせるようにするという何ともウキウキするような日本には絶対無いようなシロモノ。ラベンダーの時に買ってもらったクローブを取り出してきて、オレンジがないもんだから生のみかんに刺して、そこらじゅうを汁まみれにしてしまい、またもや失敗。またおばあにどやされるという散々な結果に。
熊井さんはどうやって作っているのだろうか・・・と、悩ましいのであった。今考えたら、みかんとオレンジの皮の固さの時点で違うってわかるんやけどね、笑。

乳香
まず乳香がわからない。今でいうフランキンセンスなのであるが、私はミルキーとか練乳とかバター飴のような匂いがするものだと想像していた。
「乳香を乳鉢で砕く」みたいなクダリが本の中にあり、乳香と乳鉢が欲しくて欲しくて。ゴリゴリやってみたい。そのゴリゴリの最中もきっと素晴らしい香りでゴマをするすり鉢を恨めしそうに見ていたのを思い出す。
すり鉢でやったら、またおばあに怒られるのとゴマ臭により、きっとそれはポプリではなくなるんじゃないかと危機感を感じ、「それやったらあかんやつ」リストに場外からランクインされた。(当時、「ザ・ベストテン」を必ず観ていた人)

ガラスの器のポプリ
熊井さんの瓶詰めしたのであろう鮮やかな色の花々が瓶の内側で層になり、外側から見ればまるでそれは風景画のような、ストーリーを持った美しい生き物みたいにも見え、私は本に掲載されているそれらの写真を眺めながら、いつか作りたいと夢見てた。
当時の私は熊井さんがポプリの神様みたいに思えて憧れ崇めていたのだ。今みたいに神ってるという言葉があったなら、即座に熊井さん神ってる!と連呼していたであろう。
タンポポの綿毛、アザミのぽんぽんした丸みが瓶の中で女子力をアピっていた。それらをどうしてもグラスに入れたくて、タンポポの綿毛を何度取ってきて、乾かして、丸く収まらなくて綿毛が飛んで行き、イラっとしたり意気消沈したことだろう・・・。


そんなわけで私がハーブに興味を持つきっかけが熊井明子さんのポプリなのだ。
大阪の長屋に暮らしていた私の生活とはきっとかけ離れているであろう熊井さんの美しい草花との生活を想像して絶句する。
熊井さんがセレブなティーカップを持ち微笑みかけている・・・。(写真な)
ティーカップではなく湯のみしかなかった私だけど、それでも気持ちはハーブティを飲んでいた。エアハーブティを、笑。
まるで異文化!
しかし、こんな私でもハーブ好きが高じて、石鹸やコスメや野草やと作ったり教えたりしているのも熊井さんの本のおかげだ。
小学校の頃、いじめられていた私が癒されたのがポプリの世界。
ヨガ時代、心身ともに疲労していた時に癒されたのはアロマとハーブの世界。
しんどい時、そこには必要な植物が必ずあり、大いに癒してくれている。
私の人生の節目には必ずハーブの思い出があるし、私の日常の中でハーブは欠かせない存在になっている。
この分野では私は自分に自信が持てるのだ。
いつかお会いしてお礼が言いたい次第である。


[PR]
by mandalaxsuper | 2017-01-11 11:11 | 美容/ナチュラルコスメ | Comments(0)