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あれ?何か沈香って聞いたことあるけど、何やったっけ??と思われる方も多いと思いますが、お線香に入っているアレです。三大香木といえば、伽羅・沈香・白檀。その真ん中のヤツです。ただ、伽羅というのも沈香の最上級のものなので、沈香と白檀が一般的に言われているポピュラーな「香木」になるのかな。アロマやってる人はわかると思うけど、ローズウッドなんかも香木です。

台湾の玉市で初めて出会って、何で石屋さんに香木屋さんが出店してるのかな〜と思って、「Sandalawood?」と聞いたら、「没有!(メイヨウ=No)、沈香(ジェンシャン)啊!(ア=〜だ!)」とおばちゃんが一緒にすな!的な言い方で。沈香の中国語部分聞き取れず、何だか意味不明気分になっていたところ、匂いを嗅いで、あ、沈香か・・・と。玉(石)と匹敵するぐらいの樹木、それが沈香の位置付けなんですね。レベル高い!!

写真はスターボーンの商品、インドネシア産アイトシキロン沈香(左、ブルーアンバー入り)とインドネシア産スラウェジ沈香(右、最上級品質)。スターボーンはシルバージュエリーだけでなく沈香も扱っています。ブルーアンバーも扱っています。知ってるかも、ですが。

左の方は一般的な沈香=Agarwoodとして流通しているもので、インドネシア政府も「沈香といえば、これでしょう!」と認可しているもの。実は、セカンドクラスと言って二番目のランクの沈香でもあり。インドネシアではこの木から精油を取り出して、様々な用途で使っているようです。この沈香は学名:アイトシキロン・シンペタラム、通称:クロコダイルガハル(鰐魚木)と呼ばれており、豊かな油分を含みます。その油分により、この木のビーズの表面はなめらかな輝きがあります。油分からの重みがあり、水に沈むため、この沈香と他のAgar(Oudha Gaharu)と見分けがつきにくいのですが、こちらのクロコダイル・・の方は香り成分を含む木のラインが他のものより繊細です。(木に柄としてラインが入っているのですが、この種類の場合はそこが香り成分を含むという印になります。)

右の白いものは、 通称:スラウェジ=Sulawesi、白沈香。
学名:アクィラリア・マラセンシスと呼ばれる、非常に高価な沈香です。日本酒で言えば、特級だね。インドネシア、スラウェシ島で採れる沈香木で、人工沈香ではなく、天然に出来上がったレア沈香です。このブレスレット一本で100,000円と、値段も0の桁が2個ほど変わりますが、香りも非常に上品!!
他にも、パプア=Papuaと呼ばれる白沈香もあり。これはニューギニア島の左半分(インドネシア、パプア州)で産出される沈香で、Sulawesiのそれとほぼ変わりません。
ただ、白沈香は天然のため、産出が非常に難しいのと、買い付けも難しいので数量は一回の入荷で2〜3個ぐらい。それ以上はかなり難しい、激レア品です。それもそのはず、ワシントンの希少品目第二種に指定されており、「現在必ずしも絶滅のおそれのある種ではないが、その標本の取引を厳重に規制しなければ絶滅のおそれのある種」とわかりにくい記載で乱獲から保護されている種です。

少し説明がてらお勉強の時間。
1:沈香って??
ジンチョウゲ科ジンコウ属(学名:アクィラリア・アガローチャ)の植物で正式名称は、沈水香木と呼ばれる。東南アジア原産、特にインドネシア、ベトナムが産地。
産地や香りなどにより、学名などが変わる。だいたいが、アクィラリア○○。
樹脂が沈着して比重が重くなるため水に沈むから沈香と呼ばれているが、非常に種類が多いため、沈まないものの方が圧倒的に多い。すべてAgarwoodと呼ばれるもの総称が沈香とするため、沈むことが都市伝説並みになっている。

2:なぜ香るのか? とその作られ方
というと、それは菌と微生物による作用。
菌が沈香樹皮に取り込まれると、木そのものの自浄作用で治そうと樹液を出していく(人も怪我をしてカサブタを剥がしたら、汁のような液状のものが出てきますよね。あれと同じようなことかな??)。その樹液が固まり、樹脂となり、その樹脂が木に時間をかけて沈着した部分が特有の香りを放つ。それを削り取り、沈香とします。ということで、沈香は特定の気候下(熱帯雨林)でしか産まれない偶然の産物。すべての木がそうなるわけではなく、沈香木になるには数百本に一本の割合だとも言われています。レアですね。
なので、わざと沈香の元ネタの生木や古木にわざと傷をつけて、土の中に埋めて腐らせ、沈香を人工的に作り出している。
この元ネタの木が育つには、何十年もかかります。高級なものになれば、樹齢は100年以上にもなります。

3:香り成分
木や樹脂は主に熱を加えると香りを放つものがあるが、沈香にもアガテトロール等クロモン類の香りと、常温で香るテルペン類がある。その香りと種類はバラエティに富むが、アガテトロールは樹脂が多いものによく存在するため、それを持って品質評価を図る場合もある。
ここで、豆知識! 沈香念珠等の香りが少なくなったなと思ったら、木をこすれば優美な香りがまた広がってきますよ!!
沈香の香りは、鎮静効果が高く(α波が増すらしい!)深い落ち着きをもたらしてくれると言われ、古くより文献に万能薬として使われていた歴史がある。リラックスしたい、安眠したい場合に良さげ。

4:日本における沈香
推古天皇三年(595年、仏教伝来の少し後ですね。)に淡路島に漂着した沈香を朝廷に献上したと日本書紀にある。
で、それを聖徳太子が鑑定、「あ、これは沈香やな。」と言ったとか言ってないとか。
753年、鑑真が6度目の正直、失明しながらやっとの思いで日本にやってきた時に(人間諦めたらアカン!と教えてくれますよね)、いろんな香木を持ってきて、調香を教えたらしい。
平安時代、宮廷を中心に、部屋や着物に香を焚き染める文化が出来たと言われている。

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スラウェシはボルネオのお隣です。
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こんな美しい島で採れるのですね。行ってみたい!!


いかがでしたか? ちょっと長いですが、沈香のお話でした。

欲しい人は、言ってきてね〜! 卸も出来ます。
スターボーンジャパン担当エリナまでご相談ください。
茶色い方はグラム売りです。
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by mandalaxsuper | 2016-03-15 13:25 | 天然石 | Comments(0)