カテゴリ:美術( 8 )

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高橋さんと上野の博物館にエジプト展を観に行ってきた。
上野駅はシルバーウィークで超満員!!まるで初詣の時の駅みたいなことになってて。
人々の波を抜けて、博物館へ。人々の波はどうやら、動物園のよう。

博物館に入るとすぐ「ブルガリ展」やってて、先そちらに。

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この建物をすごく上手に使っててビックリ〜。空間デザインすごい!!
入ってスグ、丸いドーム型の天井を見上げたら、ブルガリのジュエリーで出来た万華鏡みたいに天井いっぱいに映像が広がっていて、ラグジュアリー!!!

これでもか!っていうぐらいのジュエリーの数々、基本がダイヤモンド、サファイア、ルビー、エメラルド。新しい時代に入ってやっとトルマリンとペリドットが出てくる感じ。
色もカットも均一に揃えないといけないから、大変だろうな〜と。
そりゃ、焼きもするわ!(⬅宝石処理方法)と。
日本人は石の天然さに重きをおくけれど、これらのジュエリー全部非処理のみでやったらたぶんうすらぼけた薄〜いジュエリーで迫力に欠けるだろうな、と。
こんなに数を揃えるのだから、ハイクオリティな石だけを揃えるにはこれまた大変だろう。
よくよく見たらインクルージョン入ってるなってのもそらたくさんあるわけで。
そら、焼きもするわ!と。(二回目)
ブルガリのジュエリーの数々を見ていたら、エンハンスメント処理の意味も納得。

小さいダイヤを畳のようにしきつめるパヴェっていうセッティング方法があって、ブルガリはこの手法を古い時代から取り入れている。さすがは、老舗だと思って見てたら、やっぱりどっか歪んでたりもするんやなって安心してみたり。
もちろんダイヤが取れないよう細心の注意を払って石留めしてるとは思うけど。
昔、ジュエリーの学校行ってた時、このパヴェが一番好きだった。でも、嫌いだった。楽しいけれど、時間が果てしな過ぎて終らないのだ。そして目が痛い・・・。

最初の写真のサファイヤのネックレスは、エリザベス・テイラーのコレクションらしい。
ピラミッドのような不思議なカットが美味しそう。この石に合わせた独自の爪留めもいい。
彼女はブルガリの上顧客であり、ブルガリの名前を世界に知らしめたのは、彼女だ。
でなければ、日本にもきっと入ってきてなかったかもしれない。

二階からエントランスの吹き抜けを見ると、円形部分の周りをシルバーで縁取ってブルガリの文字。
おお!ブルガリの時計そのものを表すなんて!!素晴らしい。ちょっと感動。

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感動のまま、お目当てのエジプト展へ。
う〜ん、キラキラ感足りないーー。石は石でもこっちは石版多め。
やっぱりエジプトは、メトロポリタン美術館まで行って初めて感動なのかも。
王妃にスポットを当ててるんだけど、なんかパンチ足りず。
っていうか、ブルガリ先見たらあかんかったかな・・・。

で、美術館の方に移動して、今度はモネ展へ。
美術展を3つもハシゴしたことは生まれて初めてだ!
モネの色使いが女性的だなーと思っていたら晩年に向かってオレンジ、赤と激しくなっていき(しかも白内障になってたらしい)、絵のタッチももうどうにでも的な書きなぐり度、それでもめっちゃキレイやからアーティストって凄いな。
お腹いっぱいですーー。

ミュージアムショップで美術手帖の春画特集を買っておいた。
次は春画展を見に行こーっと。

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高橋さんとバイバイして、浅草へ。
あれ?バス降りるとこ間違えた。花やしきやん!

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スカイツリーを見ながら、長いこと会ってなかった姉妹に会いに粉花へ。
久々の姉妹、可愛かったなあ・・・。占いネタで時間忘れるっ。
喋るのに集中して写真撮るのも忘れる!!

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世界中の人々でいっぱいの浅草寺と浅草神社を抜け家路に。
家?オフィスに帰ろうと。
って、お腹空いたなあ・・・。

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喫茶店と思いきや、カレー屋さん発見!!
すでに数日カレー続きなのに、またまたリピートカレー。

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インド人経営かと思いきや、日本の方。ご夫婦でされているお店。
ベジタリアンなんですけど、いいですか?
(しかも、お一人さまカレーやし!)
と聞いたら、なすと豆カレーがあったので、それを。
メニューに「ごはんに合う」って書いてたけどナンで。
食べたら、ほんとにごはんに合う味!
めっちゃおいしいや〜〜ん!!久々に感動よ。
なので、帰りに「めちゃ美味しくて、感動しました!」ってちゃんと伝えておいたよ。
ここ、オススメー。

この日は疲れ過ぎて9時前には就寝!!
子供かっ。


粉花
日本一美味しいおパン♡
http://asakusakonohana.com

インドカリー夢屋
http://www.curry-yumeya.com
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by mandalaxsuper | 2015-09-24 22:19 | 美術 | Comments(0)

擁抱 擁抱

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私の好きな台湾の石鹸屋「阿原(Yuan soap)」が梅田に出来てて、わー!と店に飛び込んだらこの本が目に入る。
なんちゅう可愛い!
「この本幾らですか?」と聞くもサンプルということで台湾にしか売ってないらしい。
いますぐ台北の誠品書店に行きたいぐらいだ!!
石鹸そっちのけで立ち読み。
幾米さんというイラストレーターと阿原のコラボ商品の販促で置いてただけみたい。

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超ど級に可愛いんですけど!!めっちゃこの本欲しいわーー!!
久々のフォーリンラブやわ〜〜。
誰かプレゼントしてくれへんかな〜、笑。
宇宙コーディネイトで巡ってこないかな〜!!

いろんな動物と子供達が抱擁しているイラストがいっぱい。
絵に癒されるわーー。

擁抱=よんばお
中国語の抱擁=ハグのこと。
マイアイドル、ジェイチョウの「説了再見」って歌(エグザイルのアツシもカバーしてるよ)の歌詞にも「再次擁抱一分一秒都好」(一分一秒でもいいから抱きしめたい)ってのがあって、「擁抱:よんばお」はすぐ覚えた単語。て、日本語とひっくり返っただけやけどな。

で、このうさちゃんのとこの詩は
「あなたの胸の中にいて
心がぴょんぴょん跳ねるのを効く
まるで遠くの太鼓が耳元で鳴っているみたい
ハグってダンスみたいじゃない?
踊ると楽しくない?
私は楽しいよ」
みたいな意味かな。
私のアホアホ中国語初級レベルで訳してみたけど。

中国語勉強しないとと言いながら勉強せずに、もうすぐ宝飾展。
中国人のお客様がいっぱい来られるというのに!!
何もしていないじゃないか・・・。はあ。大丈夫か私・・・。


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by mandalaxsuper | 2015-05-08 17:36 | 美術 | Comments(0)

やっと観た映画 "Perfume"

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『パフューム ある人殺しの物語』を数年越しにやっと観た。
数年前、映画のレビューをフリーペーパーに執筆している友人から観て欲しい映画があるとオススメされたこの映画。(ちなみに私は渡辺淳一原作の映画『愛の流刑地』をオススメしました。)
最近、オリジナル香水も作ったりなんかしているので、この映画の事をしばしば思い出すもなかなか観れず。パフューム観たい観たいと言っていたら、数日前にその友人に数ヶ月ぶりにばったり出会って!これも何かのお知らせだと思って観ることに。

いやあ、これって一種のフェチな世界かも。軽いフェチではなくほんまもんの。匂いに対するフェティシズムやな。でも、ちょっとだけわかる感覚やな。かなり匂い好きの私としては。
18世紀のパリで、スゴい嗅覚、絶対嗅感みたいなのを持つスラムの男が調香師になっていくんだけれど、とある香りに魅了され、殺人を犯して行ってしまうっていう話。

映画の中には色んなニオイを発するモノが登場する。
主人公が産み落とされた魚市場から発する魚や臓物の異臭から始まり、なめし皮作業所の動物的臭い、淀んで黒い川や当時の低層の人々の汚れた衣服、当時のパリの街の臭いなど・・・。
成長しながらも水、苔、石、万物のニオイを嗅ぎ分けて行く彼。
白いバラ、赤いバラ、ラベンダー、黄水仙、調香室の瓶のアレコレ、剥いたプラム、赤毛の女の髪、処女の体臭・・・。
香りをうまく映像化している。
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ある時、いい香りに魅せられ、着いて行った先にプラム売りの赤毛の女性がいた。
彼はすうっと近づいて首筋、うなじを嗅いで・・・。怖い!
で、ビックリした彼女がもちろん叫ぶも、口を塞いで誤って死なせてしまうのであった。
が、彼は死なせたことよりも彼女自身の香りが消えて行くことがショックだったようで(愛を知らないからね)、彼女の香りを残したいと切望し調香師に弟子入り、香りを永遠に保存する方法を得ていくのであるが・・・。最近フェロモン香水などが流行っているがそれの走りやね、まあ言うたら。
好きな人のニオイがたまらんのはわかるけどな。好きな人のニオイに埋もれたいやら、そのニオイを自分に移したいとか。そのニオイの幸福感たるや、何??
わかる、わかるよ!そして、それを映像で表現してる。が、かなり行き過ぎっていう話。

さて、弟子入りの決めてとなった、彼が流行の香水の中身を割当てて完璧に作成したっていう、そんなシーンがある。香水の名前は「愛と精霊」。中身は、ライム、ネロリ、パチュリ、ベルガモット、ローズマリー、クローブ、シナモン、ムスク、蘇合香(ベンゾインみたいな樹脂系らしい)。
ムスクは動物性だから使わないけれど、これ作ってみたいなと。主人公曰く「ローズマリーが多くてヒドい香水」と吐き捨ててるけれど、笑。

その後、弟子入りした調香師(ダスティンホフマン)に香水のコンセプト(トップ、ミドル、ベースの3つのノートにそれぞれ4本ずつの香りを選び12本を選び出す。そして、13本目に自分だけのオリジナルであるファイナルエッセンスを選ぶ)や、蒸留方法を学んで精油を作り出す。
なんと楽しい作業!アロマセラピーやってる人ならこのシーンに食いつくと思う。
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バラの精油1滴を取り出すのにどれほどの花弁が使われるか(120本説、200本説、1000本説あり)を映像で示してくれている。しかし、蒸留方法では銅や鉄、ガラスなどの匂い、動物の匂いや体臭までを転写することは無理だった。
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調香師に聞いて、グラースという街なら冷浸法(油脂に香りを転写する方法)を学べるということで、旅に出るのであるが、そこでその方法を知ってしまったためにどんどんとフェロモン香水の素を作り出していくのであった。
12のフェロモン+1つのとっておきのフェロモン=世界をひれ伏させることの出来るスゴい媚薬香水みたいな。そんなん作ってはいるが、自分自身に体臭が全くないということに気づき、凹み、それって人に自分は覚えられる価値もない、愛される価値もないんじゃないかと悩むんであるが。
ここが、フランスと日本の違いで、日本なら体臭無い方がいいに決まっている。
しかし、体臭がある=セクシーっていう文化なのだね・・・。
私、基本自分のニオイはあまり好きではない。が、たまに好きな時もあり、ニオイの受け入れは体調にもよるのだろうね。微細で気付かないかもしれないが、女性は月のリズムでニオイが変わるのだ。

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最後に完成させたところで御用となり、死刑を言い渡され、煽る民衆の前で見せ物になる予定だったところを、この媚薬を着けた途端に周りが「彼はエンジェル」「彼は無罪」などと言い出す始末。民衆達は、その香りによって周りと愛を交わし合い、司祭までも戒律を破ってしまうという・・・。このシーン映画館で観たら圧巻やったやろうと思う。
そして、娘を殺された父が「騙されねえ!」と彼の前に出て行くも彼の媚薬に首っ丈になり「Oh,my son!!」と抱きつく始末。
憎しみも愛に変えてしまうすんごい媚薬を作ってしまったのであった。
放免され、自分の生まれた街へ戻って行く。

愛(擬似的だったとしても)を作り出す方法を得た彼は、愛って・・・?と最後に気がついて。人々に必要とされることこそが自分の愛なのでは?と。結局は愛やね。しかし、その必要とされる方法までもが何だか歪んでいる世界観のこの映画。

人々を惑わす魅惑の香りと悪臭、この両方を描くことで対比させているけれど、良い香りも臭みも実はどちらも同じ性質なのかも。実は「悪臭を薄めるといい香りになる」から。
便の香り成分インドールはジャスミンやネロリにも含まれているし、ムスクなんてジャコウネコの肛門分泌腺である。
精神的な疾患と求める愛の対比、これもまた根は同じような気がする。
ホメオパシー的考えだけど。
また、彼が作り出したエロス(性愛)の香水は結局のところ彼が求めるアガペー(精神的愛、無償の愛)によって出来た、みたいな。

歪んだ愛が香り立つ映画でした。
原作の方がきっと香りの表現がいいんやろうなあ・・・。
読んでみたい。
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“Just like a musical chord, a perfume chord contains four essences, or notes, carefully selected for their harmonic affinity. Each perfume contains three chords: the head, the heart and the base, necessitating 12 notes in all.

The head chord contains the first impression, lasting a few minutes before giving way to the heart chord, the theme of the perfume, lasting several hours. Finally, the base chord, the trail of the perfume lasting several days…

A truly original perfume by adding an extra note, one final essence that will ring out and dominate the others… 12 essences could be identified, but the 13th, the vital one, could never be determined”
– Patrick Suskind (Perfume: The story of a muderer)
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by mandalaxsuper | 2015-03-29 01:28 | 美術 | Comments(0)

岡本太郎記念館

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東京で行きたかったところ、岡本太郎記念館。
いつも東京行ってても1日オフの日とかなかったし、やっとたまたま取れたオフに行ってみた。

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壁からして太郎!
ここは太郎と敏子のアトリエ件住居だった場所に作られている。
ええ場所やなあ、しかし。めちゃ便利やん。
実際にここで作品が作られたり、多くの芸術家と語り合ったりした場所なのだと思うと不思議な気持ちに。

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手の椅子には太郎と敏子の写真が。
この椅子、万博にも置いてあったな。座って写真撮ったの覚えてる。
太郎の鮮やかな色彩感覚に溢れたアレコレ。POPすぎる。
太郎原寸大?の銅像みたいなのもあったけど、なんかリアルすぎて逆に怖いし・・・。
なので、写真ないし・・・。

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奥に進むと太郎のアトリエが。
この書斎、使い勝手良さそう。こんなんええなあ。
そして、この太郎ランプいいな〜。

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キャンバスがたくさん!!
身を乗り出し過ぎて「これ以上中に入らないで下さい」とアナウンスが・・・。

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二階では「岡本太郎の言葉」展が。
私は太郎の絵よりもどちらかと言えば文章の方が好きかも。
短い言葉でもものすごいグッと突いてくる。
太郎の言葉を印刷したものを敷き詰め、画像で文字を流す。
溢れる太郎の文字、文字、文字。
実はパートナー(法律上は養女!)の敏子がいなかったら偉大な太郎の言葉は今に残っていなかったかもしれない。もうひとりの岡本太郎である敏子もまた凄いと思う。敏子の本も面白いよ。

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「どんなに辛くても自分のスジを守る」なるほどー。

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「壁は自分自身」そうね。
なんかね、言ってることは正当なんだけど、反骨が染みてる気がする。
そこがいいのよね。
パリに長くいて自由さを得たからなのか、海外に住んでいる両親のもとに育ったからなのか、もともとそういう人なのか?自由であり、型にはまらない生き方が素敵。
その型にハマってないけど真面目な言葉がたくさん発見出来るのであった。

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このパネルに関しては、絵が面白過ぎ!
なんちゅうイラストレーターの人か忘れたけど。

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太陽の塔。こないだまで近所に住んでたけど、あれって偉大なモニュメントなんやな、と。

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二階からエントランスを見る。
友人が、「記念館はあっという間に終わっちゃうよ。」って言ってたけど
まさかほんまにあっという間だとは。
一瞬で終わる太郎記念館。

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ミュージアムショップ
Tシャツはさすがにいらんけど、気になるもの満載。

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「自分の中に毒を持て」の続編、「自分の運命に盾をつけ」はもちろん購入しました!!
やたらある太陽の塔・・・。太郎といえば太陽の塔なのはわかるけど。

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庭に出てみると、いろんな可愛いオブジェが。

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右下の、ほおづえついてるヤツ、これ欲しい。

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とげとげの銅鐸。彼は縄文に思いを馳せてたらしいけど、この炎の紋様のような角のようなものは、縄文へのオマージュ??

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と、太郎記念館でした。
あまりにも一瞬で終わったので、もう一軒、行きたかった新大久保アカスリに間に合いました!!


岡本太郎記念館
http://www.taro-okamoto.or.jp/index.html
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by mandalaxsuper | 2015-02-12 00:52 | 美術 | Comments(0)

ウクライナの至宝展

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チケット当たったんでウクライナの至宝展に行ってみた。
大阪歴史博物館まで。
忘れないうちにブログっておく。

ウクライナってどこじゃいな?とハッキリ場所わからにゃい風。
たぶん、シルクロード伝って陸続きに行ったところではないか?という憶測の中で地図を見てやっとわかるのであった。

アジアの騎馬民族的でもあり、新羅に通じる部分もあり(古墳とか金の飾りとか)、ヨーロッパ風でもあり、ロシア的な感じもあり、と一言では言い表せない独特の文化なのであるが、土地柄、時代時代で仕切りが替わって民族も文化も違ってきたりする不思議な世界。日本の感覚をもってして見ればワカラナイことまみれだ。

展示構成は時代別になっていて、展示を見ながらウクライナの歴史を学べるというもの。

【 紀元前9~前7世紀初 】:キンメイリオ(キンメリア)時代
「南ロシア草原において最初に騎馬遊牧勢力を形成したイラン系民族。」らしい。
前スキタイ国家、スキタイが侵入し滅亡したと言われている。

【 紀元前7~3世紀 】:スキタイ時代
古墳を作っていた。古墳からは黄金の美術品が多数出土された。
今回の展示の主なものを占めるのがこのスキタイの黄金文化である。
紀元前とは思えない金工の素晴らしさ!
しかし、出土するものは刀や馬具が多く、それの図柄なんかを見てると「草食動物を喰らう肉食動物」なぞと弱肉強食で常に戦いが傍にあるのが伝わってくる。
辺境の島国感覚からすると恐ろしくもある。
グリフィン、ヒョウ、猪、鹿などの動物柄多し。
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【 紀元前2~紀元後4世紀 】:サルマタイ時代
民族の移動が落ち着いたのか、金工に細かいディテールなど凝ったものが多くなってくる。
ちょっと平和だったのかも、とほっとしたのも束の間、この人達もこの人達で武力でスキタイを追い出した模様・・・。
戦ってばかり。
そして儀式が多いのか、金きらのそれ用衣装がいっぱい。儀式と戦争とで忙しいのか実は暇だからそうしてるのか、、人間とは一体?
下は水晶と金で作られたイルカのフィブラ(ブローチ、留めピン)
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【 紀元前6~紀元後3世紀 】:黒海北岸のギリシャ系古代国家
イラン系遊牧民→ギリシア系が多くなる。
ギリシアの植民が始まり、急に黄金ではなくギリシア様式の焼き物が増える。
出土したコインには表が王の顔、裏がギリシャ人がスキタイ系の遊牧民族を制圧した図柄になっていたりしてまだまだ戦いの真っ最中。いつ終わるんやろう?と思いながら見ていたり。
というか、コインが紀元前から使われることに驚く。文明や!文明!

【 紀元後4~14世紀 】:中世の遊牧民(ポロヴェッツ=キプチャック)
「ダッタン人の踊り」のダッタンがポロヴェッツな模様。
主にテュルク系遊牧民がこの地を統治していく。民族大移動時代。
この時代の金工の特徴はガーネットなどの赤い石を入れること。何か霊的なものなのか、護符的なものなのか・・・。
王族だか貴族だかの女性の装飾品は、金の冠横あたりからこめかみを飾る「こめかみ飾り」が流行中の模様。しかし、金だらけである。写真がないのでうまく伝えられない・・・。

【 紀元後4~14世紀 】:スラヴとキエフ=ルーシ
ハイ、ここで宇宙人登場!
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これは実際のものは小さくて、男性の胸飾り用ボタンになってるのであるが、絶対宇宙人やと思う。これが権威の象徴だなんて、何で?きっと何かあるね。(何?)

えー、まだ戦ってます。
強国キエフを作る。ウクライナというのもスラヴの言葉のようだ。
だんだんロシア的な文化へ。
宗教がキリスト教、正教とわかれていく。
ビザンチン様式も入り、イコンとかも出てきたり。

【 紀元後16~19世紀 】:ウクライナの装飾美術
戦い的な展示はなく、宗教美術の展示。
でも、歴史的に考えてもこの時代も戦っているわけで・・・。
個人的に時間あまりなくてこの最終部分の展示はざ~っと見ただけであるが、正教の十字架が凄かった。
黄金の八端十字架(ロシア十字)のデカイ版にアメジストやら何やらいっぱいの宝石がデコられてて、後光がさしているかの如くキラキラで思わずそこは時間なくてもじいっと眺めてしまった・・・。これは再度見たい。

☆★☆ 感想 ☆★☆
ウクライナの歴史を通じ金、権力、宗教、戦争、人間の本質が見えた気がした。
黄金はなぜそこまで人を魅了するのか?
人はなぜそこまで権力を手にしたいのか?
なぜ何千年もずっと人は戦っているのか?
ということであった。

歴史というのは権力者の記録に過ぎないね。
人々の善意や優しさなどいうのは人と人とを通して刻まれるものであり形にはほとんど残らず、心にだけ残るのかもしれない。
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by mandalaxsuper | 2012-11-22 22:18 | 美術 | Comments(0)

土偶的な

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よしもとばなな著「王国」を読んでいる。
その中にマルタ島のヴィーナス像が出てくるくだりがある。

「この世には、まだまだ私の知らない、はかりしれない精密さがある。
もっと深くもっと遠いところまで行った人が、たくさん存在している。
どんなに自分が深くてひとりだと思っている道でも、誰かが通った道なのだ。
それは私を傲慢さから救い、孤独からも救う考えだった。」

これを読んで目が覚めた気分に。
この何行かにぐっと濃いものが凝縮されて、濃縮果汁のような・・・。

是非その像を見てみたいと思ってググったらめちゃ縄文ぽい!
上の写真がそれだ。
滋賀で出土した最古の縄文ヴィーナスに似てるな、とふと思い出した。

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こちらは滋賀の縄文ヴィーナス。↑

古代はどんな風だったんだろう。
縄文は、割とワイルドで槍持って走ってるようなフリントストーン的イメージがあるけれど
文明はもっと発達していたのだろうか。
ホツマツタエなんかを見ていると、決して原始的だけに留まっていない何ががあったような感触があるのだけれども、その時代に生きていなかったため、見えてはこない。
その時代に女性のこのような像が多かったということだけ共通しているということはわかるんやけど。
地母神信仰でしょうか。
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by mandalaxsuper | 2012-04-14 23:05 | 美術 | Comments(0)

みんぱくおもしろす。

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大阪で気に入ってる博物館といえば民族学博物館(以下、みんぱく)。以前までは個人的にアクセスがわりに不便であった。先日実家が引っ越したおかげでみんぱくが家の近所となり嬉しい限り。車で5分少々、近っ!

見たかった展示『インドポピュラーアートの世界』が最終日に差し迫っていたためギリギリ駆けこんだ。

みんぱくといえば、岡本太郎。ここの設立にも大いなる貢献をした男。
創立きっかけが大阪万博だったという。
パリで学んだ太郎氏が日本にも本格的な民俗学の博物館を作りたいということで、
故みんぱく初代館長に依頼したそうだ。
太陽の塔の地下部分は当時はあらゆる国の仮面で埋め尽くされていたという。
太郎氏は縄文だのなんだののシャーマニズムや民俗学的な文献をたくさん残しているので、読んでみると面白い。

昔、太郎とみんぱくの関係性を知らずに見た感じと今それを知って見るのとではちと違うな~と感じた次第である。

入口手前にアフリカの儀式に使うらしい昆虫のようなカラフルなエビの置物があったりして展示品がブッ飛んでいる。入ってスグの作品はアボリジニの夢見の技法を使った壁画である。・・・濃いね。次にアメリカ展示にむかう。

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メキシコの骸骨祭りがかわいい。メキシコ作品が全てキッチュで素敵なものばかり。インディオ作品、ネイティブアメリカン作品も多種展示。インディアンジュエリーもお高そうな職人技がキラリと光るすごいもんばっかりでため息。

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中東あたりの展示周辺、ほんまにラクダ的な匂いと鳴き声(テープによる)が。不思議空間。そういえば、昔自分がベルベル人だった設定の夢を見たことがあるがあれはなんだったのだろうか。て、どうでもいいけど。

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懐かしの印度、毎日乗っていたリキシャがここにも。日本の狭い道なんかはリキシャで十分なんとちゃうんかとめちゃ思う。便利そうやし、実際に印度タクシーとして日本で営業したらええんちゃうか、とすら思う。

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で念願の『インドポピュラーアートの世界』の展示をここにきってやっと見る。
西洋美術とインドの出会いによる不思議な世界感。西洋絵画に貼り付けたインド絵のコラージュなんかが広告などに使われていたようだ

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北アジア(モンゴルのゲルがそのまま展示されている。)、中国各展示を経て韓国展示へ。写真は韓国の酒幕。時代劇の撮影セットとして実際に使ってもわからんのとちゃうか。実際に入れるが館外展示と寒いので見るだけにとどめておいた。

韓国のあと、日本のアイヌ、ねぶたなど日本の展示へ。
展示の流れも考えられてるなーと。
隣の国同士はやはり類似がたくさんある。文化的なもの、言語的なもの、色彩的なもの、シャーマニズム的なものなどなど。それがすごく面白く勉強になる。

言語についてのパネル展示やビデオテークもあり、これもまたおもしろす。
言語(文法)にはヨーロッパ系のA型、アジア系のB型、この中間に中国語のようなO型、複合のAB型があるらしい。動詞の使い方が違う。たいがいAかBが多い。B言語の人がA言語を習うのは大変で、その反対も然り。
同じ型同士なら単語を覚えるだけで割と話せるから楽なんだそう。アジア人が日本語を覚えるのはけっこう簡単みたい。日本語がやたらにうまいインドの人、韓国の人のわけがわかった。同じB型だし、日本語は母音が5個しかないし発音しやすいのかも!あと日本人が英語習うの難しいのもなるほど、と。

最後はもちろんのミュージアムショップでハッスル。
危うく太陽の塔Tシャツを買いそうになった。

こうして満喫できておひとり様420円はリーズナブル過ぎである。

民族学博物館
http://www.minpaku.ac.jp/
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by mandalaxsuper | 2011-12-06 20:33 | 美術 | Comments(0)

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最近滋賀もやっとアピール下手だと気がついたらしく、頑張って外に向けて滋賀のええところをアピっている。滋賀で自慢なのは琵琶湖意外に何なんや?と言えば、社寺仏閣、仏像でしょう。
ものすごい穴場だということは意外と知られているのか知られていないのか?
興味ある人しか知らんのでしょうけれど、最近の神仏ブームで仏ガール達が続々とやってきている。

今年は『江』もあったことから、滋賀にもちょいちょい観光をされる方も増えている。
そして、2011秋冬のトリはこれである。
『神仏います近江』
大津歴史博物館、滋賀県立美術館、ミホミュージアムと3館に渡ってお届けする神仏の祭典!
仏ガール大喜び!!

9月歴博、10月県立、11月ミホと毎月展示を楽しんでみたが、最後はミホにしてほんまに良かったと思う。
この美術館は凄い。美術館入口までに至るロケーションの幻想的な感じと中に入った時の展示の仕方と照明が前者2館と比べようもないほどに素晴らしく、ただ単にそこいらの寺にある仏像から国宝級の美術品(中には国宝ももちろんあるけど)へと変化しているような美しさで見せて、いや魅せてくれた。
女は化粧で変わるというが、美術品もまた展示方法と照明で別物に変わるのだと知った出来事であった。

滋賀は割と金色まま残ってる仏像も多く、かなり貴重だ。
だいたいは真っ黒けでホコリを被っていたとしても、国宝ですからとそのまま手を下さないパターンなのであるが、なんでなのか滋賀、保存の良い仏達に巡り合えるのである。
また白洲正子も絶賛した観音さん達がごろごろおるのである。

ミホの中で気に入ってじっと見つめていた栗東の千手観音、どこやらの(忘れた)大仏は圧巻であった。
お気に入り寺の百済寺(ひゃくさいじ)の弥勒菩薩のミニチュアもかわゆかった。
県立のは仁王さんがカッコよかったけど、ミホで感動してしまって内容は飛んでしまった。
歴博は正直言うと、もうちょっと(いつも)頑張ってほすい!
「置いてと言われたし置いたった」的なやっつけ感みたいなもんがめちゃ残念すぎ!!

ということで、ご興味ある方は是非ミホミュージアムへ!!

「神仏います近江」は歴博、県立は終了していますが、
ミホミュージアムでの展示は12月10日まで開催中です。
http://www.biwako-visitors.jp/shinbutsuimasu/

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by mandalaxsuper | 2011-12-05 20:56 | 美術 | Comments(0)